2008年07月02日

『犬と歩けば恋におちる』レスリー・シュヌール


私はニーナ♀。
マンハッタンのドッグ・ウォーカーよ。
現金払いだし、結構な収入だし、
それになにより秘密の楽しみがあるの。

それは、鍵を預かっている飼い主宅を…
覗き見すること!
ワクワクドキドキ、やめられないわ!!

さてと。
パーフェクトな弁護士ダニエル♂の部屋で、
お風呂に入ってゴージャス気分を満喫しよう。
私、彼に恋しちゃってるわ。
まだ会ったこともないけど。

犬と歩けば恋におちる (文春文庫)
犬と歩けば恋におちる (文春文庫) モバイルの方はコチラ


うわっ!
この本、ピンポイントだ…。
( ̄へ ̄||| ムムー。

元出版社勤務でバツイチのニーナは
只今人生模索中です。
「犬のお散歩代行業」を続けながら。

彼女、凄いんです。
依頼主の家から犬を連れ出したり戻したりする以外は
部屋を詮索したりしちゃいけないという暗黙ルールを、
やぶりまくりです。

箱の中やクローゼットの中をチェックしたり、
引き出しを開けたり、PCの中身をいじったり、
勝手にバス・ルームも使っちゃったり。
もー、信じられない。
#友人の家の冷蔵庫さえ開けたくないワタクシには
ホント、信じられないーっ!!

ワタクシの拒否反応作動スイッチを
ピンポイントで押してしまった主人公ニーナ。
ある意味、尊敬に値するかもしれません。
o(`へ´*o) ヤルキカ?!

ドッグ・ウォーカーが主人公で
登場する犬たちがキュートなこの物語。
普段で言えば「♪」だと思うんですけど
主人公の覗き見趣味にゾゾッと寒気がきたので
「♪なし」にしちゃいました。

だってニーナ、35才なんですよー?
年齢でどうこう言う問題じゃないし、
犬のお散歩代行業も立派な仕事だと思うけど、
他人の家の家捜しに興奮するのってどうなの?
などと思う今日この頃。

この本を読んだり、映画化されたものを観た人は、
覗き見に対するハードルが低くなっちゃったりして。
(-""-;) ゾゾー。

フィクションの小説にこんなこと言ってるワタクシは
ほんと、暇でおマヌケな人間だなぁ。むはは。

犬小説はこちら!
#『夜中に犬に起こった奇妙な事件』#『さくら』#『ハードボイルド・エッグ』#『軽井沢のボーイ』#『マーリー』#『ティンブクトゥ』#『あなたの犬は幸せですか』#『いぬはてんごくで…』#『カフーを待ちわびて』#『江利子と絶対』#『ダメ犬グー』#『世界の中心で愛を叫んだけもの』#『彗星物語』
タグ:♪なし 恋愛
posted by MOW at 20:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月03日

『動物園の鳥』坂木司


全3部作のひきこもり探偵シリーズも
これでやっと終了です。

いやぁ、長かった。長かったよ…。
( ̄‥ ̄)=3 ハフゥ。


鳥井真一♂と坂木司♂は中学からの親友。
ひきこもりとサラリーマンの彼らは
今回も謎を解くべく、奮闘しちゃいます。

鳥井の部屋に木村栄三郎さん♂が来たよ。
友人の高田安次朗さん♂を連れて。
安次朗さんが相談したいことがあるんだって。

動物園で続々と発見されている
虐待を受けたかに見える野良猫たち。
いったい誰が?何のために?

動物園の鳥 (創元推理文庫)
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この本が必要な子も、数多いると思います。

また、
文庫版の解説がそうそうたるメンバーだったので、
多分すごい小説なんだろうなぁ、とも思います。

解説まで読む元気はワタクシには残ってなかったけれど。


読んでいる間、本当に長く感じていました。

3冊セットで考えれば、♪な気分というか、
読んだのがムダだったとは思いたくないというか。
( ̄▽ ̄;;) ソンナ…。

ワタクシは個人的に拒否反応が出てしまいましたが、
それでもなにかと、考えさせられるシリーズでした。

ていうか小説の内容を拒否してるんだろうか。
もしかしたら読書することを拒否したいのか、自分?
と問いかけてみる今日の頃。

ひきこもり探偵シリーズ、記事はこちら。
#1.『青空の卵』
#2.『仔羊の巣』
posted by MOW at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月05日

『生活はアート』パトリス・ジュリアン

♪♪
拾い読みした雑誌に掲載されていた
パトリスさんの文章を読んだ。


デザインの本をパラリとめくると、
デザインというものが
デザイナーの思考や生活から生まれる、
という気がしてくる。
テクニックとかではなくて。

あのとき手にした雑誌のタイトルは忘れたけど
パトリスさんが書いた文章の内容も忘れたけど
パトリス・ジュリアンという人の印象が
ワタクシの脳ミソの表面にペタリと張り付いた。


「暮らし」とか「生活」というと「アート」とはかけ離れたものだと思われがちですが、フランスではライフスタイルと言うとき、それを生活のアート、「アール・ド・ヴィーヴル」と表現します。
(本文「Prologue」より抜粋)

生活はアート (幻冬舎文庫)
生活はアート (幻冬舎文庫) モバイルの方はコチラ
こちら ↑ は文庫本。わたくしは単行本を読みました。


いつまで経ってもペッタリ張り付いて剥がれ落ちない。
こうなったら脳ミソの表面じゃなくてその中まで
浸透させてしまおうではないか!
ということで、本を読んでみました。

やっぱりそうか。( ̄+ー ̄) キラリン。
パトリスさんは自分のことを考える人だった。
自分のことを考えていると他人のことが見えて、
物が見えてきて生活も見えるようになるんだろう。

自分という存在から世界を見つめようとしている感じ。

この本を書いたときの彼の生活と
現在の生活とは違ったものかもしれない。
だけど、たぶん、
彼が感じ、考えて実行しているところは変わらない。
それが日々の生活をアートするということなんだろう。

彼のエッセイから感じたことで
自分の生活が変化していけばいいな、などと思う。

ていうか、パトリスさん…
5才の頃から人生について考えてただなんて、
おそるべきオコチャマだったんですね。
素敵です。(* ̄0 ̄*) ホホゥ。

posted by MOW at 00:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月08日

ドラマ『BONES 骨は語る』

♪♪♪

ここのところ目につくようになったのが
警察の犯罪捜査を描いてるドラマ。
ワタクシ#本家CSIが好きなので
最初はコレも期待してませんでした。
「まぁ、観といてさしあげましょうか?」
みたいな? ( ̄◇ ̄;) エッ? ナニサマ?

最初はそんな感じで観始めたんですけど
考えが甘かったです。
ふむふむ。認めましょう。
オモシロかったです。
(* ̄0 ̄*) ミテ ヨカッタァ…

そういえばこのところ、本家ラスベガス以外のCSI(マイアミとNY)には興味が無くなってしまって、全然続きを観てません。余談ですけど。


ジェファソニアン法医学研究所勤務の♀
Dr.ブレナンは骨から答えを導き出す。
年齢 人種 性別 病歴 死因…

天才だけど 人付き合いがズイブン苦手。
「どうして嫌われるのか理解できないわ。」


元陸軍のスナイパーで、現FBI勤務の♂
ブース捜査官は人から答えを導き出す。
生存者 目撃者 犯罪歴 家庭環境…

優しいけど 譲れない所はチョット頑固。
「科学者は生きてる人間を見てないんだ!」


こんな2人がコンビを組んで事件解決に向かう時、
一筋縄ではいかないでしょーっ?!

BONES DVDBOX1と2
BONES ―骨は語る― DVDコレクターズBOX1 (初回生産限定版) BONES ―骨は語る― DVDコレクターズBOX2 (初回生産限定版) モバイルの方はコチラ

CAST:
ブレナン (エミリー・デシャネル)
ブース  (デビッド・ボレアナズ)
アンジェラ(ミカエラ・コンリン)
ザック  (エリック・ミレガン)
ホッジンズ(TJサイン)



他にも個性派な登場人物が たくさん。
似顔絵や3D再現映像をする自称芸術家 アンジェラ
超人間級なIQを持つ天才アシスタント ザック
昆虫だの土だの鉱物だのにめっぽう強い ホッジンズ
こんな同僚達がDr.ブレナンを助けていきます!

3分の1くらい観続けていると、
どんどん登場人物達が魅力的になっていくんですね。
それは 厳しい犯罪捜査の中に垣間見える
ユーモアとか慈しみとかのせいかもしれない。
そしてピカイチなのがブース捜査官
天下のFBIだけあって 高級スーツに身を包み、
犯罪者への追求は冷酷なくせに実はとっても感情的。

シーズン2では
Dr.ブレナンの過去も絡めて、もっと楽しめそう!
posted by MOW at 19:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 娯楽

2008年07月11日

『きいろいゾウ』西加奈子

♪♪
#kbbさんが『さくら』を大好きになってくれて、
嬉しくてありがとうで印象が深まった西さん。

この気持ちが変わらないうちに他の作品も読んでみなくちゃ。
さくらは犬だったから、今度はゾウにしました。黄色いけど。

↓これは「耳だけきいろいゾウ」。
きいろいゾウ.jpg


無辜歩♂と妻利愛子♀として、2人は出会った。
東京で。

結婚し、ムコさん♂とツマ♀となり、生活する。
田舎で。

ムコさんは特養のしらかば園で働きながら
家で小説を書いている。それと日記も書いている。
ツマは野良犬のカンユさんやチャボのコソクや
その他生きものたちと会話しながら暮らしている。

満月の夜、きいろいゾウが遊びに来る。

きいろいゾウ (小学館文庫 に 17-3)
きいろいゾウ (小学館文庫 に 17-3) モバイルの方はコチラ


立て続けに謎解きの必要のないミステリを読んでいたので
最初頭の切り替えがうまくいかなくて困ってしまいました。
くっそー。
( ̄‥ ̄)=3 トロイヨ…。


ワタクシが一番「大人」だったのは
高校生の頃だったと思う。
「大人」だった時期があれば、の話だけど。
(* ̄m ̄) ナカッタヨ。

今は中学生の頃に近い精神状態。
それでもなんとか、生きてます。なんとかね。

大人になったり子供になったり忙しい。
一日の中でも変動があるような気もするし。
著者の西さんは、
大人と子供のどっちの時期にこの物語を書いたんだろう。
そんなことを思ったりしました。ちょっとだけ。


がんばった感に溢れているなぁ。
でも、それでもやっぱり、伝わってくるなぁ。
愛しい感じ。

心をぽゎんとあったかくしてくれる、西さんなのでした。

ちなみに#kbbさんは『きいろいゾウ』も読んでます。

西作品、記事はこちら。
#『さくら』

物語に出て来る絵本が出版されている模様。
絵本 きいろいゾウ
タグ:家族 ♪♪
posted by MOW at 20:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月13日

『落ちこぼれてエベレスト』野口健

♪♪
野口さんといえば、コーヒーかエコか。
なんとなくそんな認識を持ってはいたけれど、
実はあんまり知りませんでした。
「山、登る人だよね?」くらい。

1973年生まれだったなんて!
まだ35才だったのー?!ビックリ仰天です。
プラス10才くらいかと思ってましたよ。
(* ̄0 ̄*) ホホー。


学校では落ちこぼれだった僕だけど
7大陸最高峰世界最年少登頂、達成したぞ。
うぉーっ!!

1990年08月 モンブラン(4808m)
1990年12月 キリマンジャロ(5895m)
1992年09月 コジアスコ(2230m)
1992年12月 アコンカグア(6960m)
1993年06月 マッキンリー(6194m)
1994年12月 ビンソン・マッシーフ(4897m)
1996年01月 エルブルース(5642m)
1999年05月 エベレスト(8848m)

落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫)
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ところでどうしてハダカ?( ̄◇ ̄ノ)ノ


ワタクシは山を登る人に対して、
ついつい山に対する真摯な姿勢を想像してしまう。
ある意味修行僧みたいなイメージかも。
素人の言うことですから、見逃してください。

でもこの本を読むとよく分かりますね。
始めからそんな人はいないんだな、ということが。

野口さんは、学校の成績が良くない自分のことを
周囲の人たちに認めさせたくて登り始めました。
かなり危なっかしいし、理解に苦しむやり方もあります。

どうして登山に惹かれるのか、ワタクシは分かりません。
分からないけれど、
アルピニスト野口健さんの成長は登山によると感じます。
植村さんの本と出会って、山に登り始めて、登り続けて、
徐々に徐々に「違いのわかる男」が出来上がっていった、
そんな印象です。

この本の中の彼と今の彼は当然違うだろう、と思える程
山から学び続けているのが分かります。

修行僧とは違う。
そんな登山家が野口さんだったんだなぁ。

ていうか、
「違いのわかる男 ネスカフェゴールドブレンド」のCMは
2000年に出演していたんですね?
26才か27才の頃だったんですね!
( ̄◇ ̄;) エェーッ?!
35才くらいの人がCMに出てるのかと思って観てましたよ。
なにしろ「違いがわかる」んだから30は過ぎてるだろうね、
と、勝手に思い込んでました。


1996年のエベレスト大量遭難事故についても
少しばかり書かれていましたよ。
そういえば以前読んだ本は、
その事故についてのドキュメントでした。

posted by MOW at 10:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月15日

『シングルママの恋と理想と台所』ジル・マクニール


シングルママは知ってるんだけど
一人で子供を育ててる人は知らない。
ワタクシの知っているシングルママは
実の両親と同居している人だから、
育児は一家で共同戦線。
それもなかなか幸せな雰囲気です。

たまに子供のいる家庭へお邪魔したとき、
「ちょっと見ててぇーっ!\( ̄∇ ̄ ) 」
なんて言われて子供と2時間ご一緒すると
ワタクシもうクタクタです。
なんであんなに元気なの?止まらないの?
(T▽T) アゥ。

でもかわいい。


私(アニー♀)はシングルママ。
フリーの広告プロデューサーだから
経済面ではなんとかなってる。
ロンドン郊外に引っ越して
育児に良い環境も手に入れたしね。
息子のチャーリー(6才)は元気溌剌!

でもどうなの?いいの?
息子に父親は必要ないの?

ある日出会ったゴージャスな男は、マック。
お金もあって子供の扱い方を知っていて
何より私が恋しちゃってるのよ!

どうしよどうしよ、この先どうなるのー?!

シングルママの恋と理想と台所 (ヴィレッジブックス)
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2時間の子守りでくたびれちゃってるワタクシは
ダメダメですね。
( ̄∀ ̄*)ウン、ソウダネ。

主人公のアニーは、ワタクシとは違います。
コレをああしてこうしてその間にコレもやっといて、
みたいなことが睡眠(気絶?)の間以外はずっと続く。
チャーリーがいるから絶対予定通りには進まないけど
それでもそこからまた考え始めて、
それじゃコレはこうしてアレはこうすることにして、
とまぁ、エンドレス。
これが普通なのかな?なんでしょうね…。

ママがこんなに考えっぱなしだったなんて!
それに行動が伴っているのはモチロンですしね。
うーん、尊敬。

ところで子供って、交換条件が好きなんでしょうか。
「明日玩具買ってくれるならベッド入って寝てあげる」とか。

お子様のお相手をさせていただいている時には
発言に細心の注意を払うようにしようと決意しました。
勉強になりましたー。
タグ:家族 恋愛
posted by MOW at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月17日

『スティル・ライフ』池澤夏樹

♪♪
そういえばワタクシは今まで
南国が舞台の池澤作品しか読んだことがなかった。

それらはどれも質感を手に取るように感じられて
実際は文章を読んでいるだけなのに
経験しているような気になることができていた。

ホリデイ気分にピッタリだった♪
d( ̄◇ ̄)b ダネ。


「スティル・ライフ」
アルバイト先で出会った佐々井とは
なぜだか連絡を取り合っている。

「ヤー・チャイカ」
父と娘。2人の暮らし。
ある日父はロシア人と出会った。

スティル・ライフ (中公文庫)
スティル・ライフ (中公文庫) モバイルの方はコチラ


この本は南国が舞台ではなかった。
なにも感じることができなかった。
読んで、読み進めて、終わってしまった。

なぜだろう。
やはりワタクシは授業にでてくるようなものが苦手なのか。

しかし、
今回手に取る機会に恵まれたこの作品について
「好きか嫌いか?」
と問われることがあったならば、
迷わず「好きです。」と即答するだろう。

そして、
「どちらかというと「ヤー・チャイカ」の方が好みです。」
と付け加えることも忘れないかもしれない。

考えてはいけない。
ここに記された文字がすべてだ。

しかしそう。
感じるためのものだった。
そして気づく物語だったのだ。
そんな風に考えを改めてみる。

……。
#『素粒子』で十分かな、とも思う。


教科書にも載っていたりするらしいけれど、
この作品から設問を作ったりするのでしょうか。
それはイヤだなぁ。
それでは国語という科目が成立しなくなるので
無理な相談だということははなから承知の助太郎。

タグ:♪♪ 短編
posted by MOW at 18:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月19日

『河岸忘日抄』堀江敏幸

♪♪
不安と恐れが綯い交ぜに干満を繰り返すひととき
繊細な愛撫へ繋がるであろう一瞬に期待が高まる

孤独に身を委ねるのは触れ合う実在の証明

しばたく眼に取り戻した我には彼の欠片もなく
残煙の向こうに僅かばかりの今が顔を覗かせる

世界を内包するため知るべきは自らの内界

永遠をも感じる
珈琲を嗜む猫舌のワタクシ (* ̄m ̄)


命の恩人として、その船に居を定める以外の選択肢はなかったように思う。どちらにしろ住処を探してはいたのだ、彼は。
好きにするが良いと言われている部屋としての船は、音楽室と図書館が併設されていた。以前、一度だけ訪れたときと変わりないように思う。
電話とファクシミリと、他には郵便のみ。ここにいると外界との接触がそれだけになる。といって不便は感じない。自ら望んだことでもあるからだ。

郵便配達員はこの前までここで生活をしていた女性宛の郵便物を届け、そして置いて行った。

「待つ」ということを積極的に選択した彼に、内爆はいつ訪れるのか。

河岸忘日抄
河岸忘日抄 モバイルの方はコチラ


「海にむかう水が目のまえを流れていさえすれば、どんな国のどんな街であろうと、自分のいる場所は河岸と呼ばれていいはずだ、と彼は思っていた。」(本文、冒頭より抜粋)

あぁ、またしてもどこでもない。
河岸ではあるけれども、それは河岸だというだけのことだ。
これでワタクシは、317頁もの間、たゆたうことができる。
誰にも悟られず堂々、河岸忘日の日々を送ることができる。
ワタクシは嬉々として先を急ぐ。 (*´∇`*)

堀江さんの文章は♪♪♪にはならないような気がする。
けれども気分が♪♪だからといって
そこには何の否定的感情があるでもなく、
肯定に満たされている。
♪♪♪にならないことが最上の結果であって
それを期待して手に取る読者がいてもいいんじゃないか、
と思える本も中には存在するのではないだろうか。

河岸での忘日を脳内で過ごしたワタクシは
河岸でないあちこちに忘日が見え隠れすることを再確認する。

読んでいる途中で小さな小さな内爆が起こり
髪を切ろうと思い立った。
さっぱりとした頭で読み始めた物語の続きは
新たな面を覗かせているような気がした。

ジャンベという太鼓を叩く男に成り代わり
船の右舷を遠目に眺めることさえできる気がした。

この本を読んだ人も読んでない人も理解できない内容の文章を書いてしまいましたが、気持ちの良い読書だったのは確かです。いぇい。( ̄▽ ̄)ノ

堀江敏幸作品、記事はこちら。
#『熊の敷石』
#『郊外へ』
#『ゼラニウム』
タグ:♪♪
posted by MOW at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月21日

『新東京百景』山口瞳

♪♪
最近なんだか山口さんづいている気がします。
自分で選んでいるワケではないけれど
勧めてくれる人がいるのは、嬉しい限りです。
(⌒ー⌒) ネー。

ワタクシの中の山口さんは、
「北杜夫さんに比べて自然体」という認識です。
比較対象を北さんしか思い浮かべられないとことが、いかにもワタクシちっく。
あいや、北さんは北さんで大っぴらなんですよ。
なんですけど、そこは躁鬱なので…
自然な北さんであっても自然な自然体とは違う
という感覚が拭えないんですね。
今まで読んだ中で「自然な自然体の北さん」は
#山梨病院時代のノートの記述だけでありました。


僕は絵を嗜むのである。
美しいと感じたものを描きたいのである。
夕日に当たる新宿西口の高層ビルを
美しいと感じたので、描きたいのである。

こうなったら東京の景色を描こうではないか。
題字は百景だが、中身は十九景にすぎない。
十九だけれどバブル期の東京だ。文句あるか。

担当者の臥煙君も、これを機に描くのである。

新東京百景 (新潮文庫)
NOimage4中.jpg モバイルの方はコチラ


またやってしまった。
山口さんのことを書こうと思っていたのに
いつのまにか北さんのことを語ってしまった。
まぁでも良いではないか。
山口さんを思いながら書いているこの文章は、どんな内容になったとしてもそれは最終的に山口さんの姿へと繋がるはずである、と信じているのである。のであるのである五月蝿いのである。
(* ̄m ̄) プ。

ところで文庫本を開くとカラーページで、
著者の手による水彩画4点が掲載されています。
「ほんとに描いてたんだ?!(* ̄0 ̄*) 」
と感心しきり状態で読み進めていくと…
さすがです。爆笑。

絵を描くはずのこの企画、
もちろん描いているんですけどもそれだけじゃない。
ストリップ劇場で救急車呼んだり
油物食べ過ぎて気持ち悪くなったり
なにより絵の為に前日からホテル宿泊ですしねー。

言いたい放題具合が非常に心地良い。
お笑い番組を観るよりも、よほど笑えます。
\( ̄∇ ̄ ) ヨッ! ヒトミッチャン!!

posted by MOW at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月22日

『ミスター・ライト』マリサ・マックル

♪♪
えー、ワタクシ勘違いをしてしまいました。
( ̄‥ ̄)=3 マタ?

だって本のタイトルがカタカナだったんだもん。
ライトってrightで保守派?いつでも正しい人?
それともlightでお軽い感じの人だったりして?
などと想像していたんですけども…。けども…。

「Mr.Right」=「完璧に理想的な男」でした。
そんなのワタクシが知ってるワケないでしょ!
( ̄ー ̄; ダヨネ。


アナ・オールストーン♀は30才。
勤めてるデパートの上司はイヤミ。
親友は結婚して子供までできてる。

アナは恋人がいない。
色恋に似たナニカはソコソコ起きるけど
だけどやっぱり、恋人はいないまま。

3ヶ月後に同窓会があるのに!
パートナー同伴の招待状が来てるのに!
さて、ミスター・ライトは現れるでしょうか。

ミスター・ライト (文春文庫)
ミスター・ライト (文春文庫) モバイルの方はコチラ


実は読み始めてスグ読むの止めようかと思ったんですよ。
だって「あれはやだこれもやだどうしてわたしが?!」
なんていう文章、好きは好きだけど今は読みたくない。

と思ったら、そうでもなかった。あれれ?
ちょっと異色かも?

アナのように、プライベートで理路整然としてない主人公は
大抵仕事も文句だけ言ってたり誤摩化すのが巧かったりして
それでも最終的には「良い人に出会っちゃいました!うふ。」
という感じの本が多かった。
でもアナは仕事もちゃんとやってるらしい。(描写は少ない)

アナのように、ビジネス面で他人に認められる様な主人公は
大抵男性顔負けのバリバリキャリア・ウーマンだったりして
それでも最終的には「良い人に出会っちゃったのよ。ふふ。」
という感じの本が多かった。
でもアナは遊びも随分張り切っていた。(描写もたくさんある)

だからなにといわれると困っちゃうんだけれど、
主人公のアナは極端な生活をしていないんですね。
ダメダメな♀のシンデレラ・ストーリーでもなく、
バリバリな♀のハッピーMAX突入物語でもなく、
仕事もとりあえずマジメにやってるし、夢もあるし、
友達と遊んだりもするし、羽目も外したりもするし、
いわゆる身近なアナが、逆に異色な本でした。

あぁ、疲れた。
自分で文章を書いていて疲れちゃったのはナゼだろう。
多分少しばかり口うるさいアナにやられちゃったんだろう。
(* ̄m ̄) プ。

タグ:♪♪ 恋愛
posted by MOW at 20:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月23日

『カカシの夏休み』重松清


3つの作品が収録されているこの文庫本。
2篇目の「ライオン先生」を読んでいるとき
デジャヴがワタクシを襲いました。
ゼロからの更新を日々重ねる記憶を持つワタクシ。
昔のことを思い出すのは、珍しいのです。
(ノ・_-) フヘ。

この本読んだことあったかなぁ。
でもライオン先生が学校の生徒用トイレで
カツラを外して洗ってる場面は、覚えてるんだなぁ。
どうしてだろう。

自らの記憶力に疑問を感じたとき、空を見上げる。
カカシの夏休み.jpg


「カカシの夏休み」
小学5年生のクラスを受け持つ先生は
帰りたい、と思う。
ダムの底に沈んだ、日羽山という町に。

「ライオン先生」
高校の先生をしているライオン先生は
トレードマークがタテガミのような髪型。
昔は本物、今はカツラの、ライオン。

「未来」
病院の先生の勧めで、文章を書き始めた。
ひとごろしの彼女は、書く。
書きながら、良い人になりたいと願う。

カカシの夏休み (文春文庫)
カカシの夏休み (文春文庫) モバイルの方はコチラ


検索してみたらドラマになってるじゃないの!
ライオン先生、ドラマだったのか。
しかもワタクシはそれを観たのか。
なにより竹中直人氏はまたカツラ被ってたのか!
ライオンみたいなカツラを被っての仕事は
『のだめ』のミルヒー役だけかと思っていたら…
いろいろ頑張ってるんですね。
そういえば映画『Shall we ダンス?』でも被ってた。
米映画『Shall We Dance?』はダメダメな出来だった。
どうでもいいけど。( ̄∀ ̄*)アハハ。

ところで印象は深かったのか浅かったのか分からないような
そんな「ライオン先生」ですが、読み物としては♪な気分でした。
「カカシの夏休み」もそんなに心動かず。
2作とも、答えがないような作りをしているわりに
答えがないという答えをどうだどうだと押し付けてきます。
ワタクシの今の心とは噛み合なかったので残念です。
読む時期を間違えてしまった…のかな?

逆に一番短い物語だった「未来」が♪♪。


30代、40代の男性教師よりも
二十歳前の女性が心に響くというのは
いったいどうしたことか。
ワタクシの心はいまだに成人していないということか。
(´0ノ`*) ソノトオリザマスワヨー。

タグ: 短編
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2008年07月25日

ドラマ『CSI:4 科学捜査班』

♪♪♪

あぅ!
主任のグリッソムに髭が生えてるじゃないですか!

結構似合ってるかも。(* ̄m ̄) ムフフ。

最近のカレは、シリーズが始まった頃に比べて
ちょっと肉付きがいいってゆーか、
プックリしてきたよねってゆーか、
そんな感じだったので…、
アゴ髭があれば少しスマートに見えますしね。

でもグリッソムの中でどんな変化があったの?


前シーズンを通してズーッと気になっていた耳。
「グリッソム主任の耳が聞こえなくなってきた」
ってゆートラブルが、解決されてました。

悩んで悩んで悩みまくっていたカレは、
やっぱり何かを感じていたんでしょう。

もしかしたら…
科学捜査班のチームを率いる主任としての自分に
今までとは違った意識で望むようになったのかも。

だって…だって…
なんだか今までよりも…
そこはかとない男の色気が漂い始めてるんだYO!


CSI:4 科学捜査班 DVDbox 1と2
CSI:4 科学捜査班 コンプリートBOX1 CSI:4 科学捜査班 コンプリートBOX2
モバイルの方はコチラ

CAST:
主任グリッソム(ウィリアム・ピーターセン
キャサリン(マージ・ヘルゲンバーガー
ウォリック(ゲイリー・ドゥーダン
ニック  (ジョージ・イーズ
サラ   (ジョージャ・フォックス
ブラス  (ポール・ギルフォイル
検死官アル(ロバード・デヴィッド・ホール
研究員グレッグ(エリック・スマンダ


そんなグリッソム主任ですけども。
年下の部下に対する気持ちを独白してるシーンが。

とうとうきたかーっ?!(>▽<) ?!

シーズン最終話でも
立場が上司とはいえ意味深な終わり方しちゃってるし。

やっぱりきたかーっ?!(≧▽≦) ?!!!

いやいや、カレはそんなに短絡的ではあるまい。
秘めた心を隠すために、髭を生やし始めた気がする。

posted by MOW at 21:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | ◇ 娯楽

2008年07月27日

『猫は島へ渡る』リリアン・J・ブラウン

♪♪
シャム猫ココとクィララン、もうやめられません。
シリーズも16冊目までくると円熟が出てきます。
長く続いた物語だけで味わえる醍醐味でしょうね。
(⌒ー⌒) ネ。

猫は島へ渡る1.jpg 近所のノラさん。

こんなに長いシリーズを読むのは久しぶりで
『幻魔大戦』とその仲間たち以来かもしれません。
あれは面白かった。それに長かった。
というか色々ありすぎて混乱してたような…?
今読み返してみたら、また楽しめるのかなぁ。
あぁ、懐かしき中学校生活。


湖に浮かぶ島
リゾート開発
相次ぐ不審事

その島でB&Bを始めた友人ニックは
クィルに事故原因究明を依頼してきた。

あぁ、髭がチクチクする!
第六感が事件の存在を伝えている!

親しい友人ポリーは
オレゴンへと旅立つという。

ポリーのいない2週間、
クィルは2匹の家族(猫)と共に島へ渡った。

猫は島へ渡る (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 141-15))
NOimage6中.jpg モバイルの方はコチラ


クィルが見聞きし巻き込まれる(時には自発的にね)事柄から
事件の真相を掴んでいくこのシリーズですが、
シャム猫のココがクィルの思考回路の一端を担っているので
シャム猫ココシリーズなんですよ。今更だけどおさらいです。

猫は島へ渡る2.jpg 猫手がステキ。

あー、やっぱりかわいい。猫。


ところでポリーとクィルの関係ですが。
最近こればっかり書いてる気がするんですけど、まぁいいか。
( ̄ー ̄; マタ、ナノ?

ポリーがオレゴンでの休暇中に決意したことは、
今後の2人の関係に大きな影響を与えそうです。
重大な決意の内容は、今は内緒。ネタバレなし!

はたして本当に彼女はクィルとの結婚を望んでいないのか?
はたまたオレゴンの友人サラと共謀してクィルを嵌めるのか?
いったいどっちなの?!続きが楽しみなんですけどっ!

一筋縄ではいかない富豪のコラムニストを相手に
これだけ立ち回れるポリーには感服しちゃいますよねー。
しかも愛らしい図書館館長だし。

すでに彼女なしでは生きられなくなってしまっている、
そんなクィルおじさまなのでしたぁ。

ココシリーズ、記事はココにゃん。(=^・・^=)
#1.『猫は手がかりを読む』#2.『猫はソファをかじる』#3.『猫はスイッチを入れる』#4.『猫は殺しをかぎつける』#5.『猫はブラームスを演奏する』#6.『猫は郵便配達をする』#7.『猫はシェイクスピアを知っている』#8.『猫は糊をなめる』#9.『猫は床下にもぐる』#10.『猫は幽霊と話す』#11.『猫はペントハウスに住む』#12.『猫は鳥を見つめる』#13.『猫は山をも動かす』#14.『猫は留守番をする』#15.『猫はクロゼットに隠れる』
posted by MOW at 08:32 | Comment(3) | TrackBack(0) | ◇ 読書

2008年07月29日

『「分かりやすい表現」の技術 意図を正しく伝えるための16のルール』藤沢晃治


ちょっと、どうしましょう。
怒ってますよ、藤沢さんが。
自身の心と体の健康の為に
本を書くほど怒ってますよ。

彼の言いたいことはひとつ。
「もっと考えて表現しろ!」

「分かりやすい表現」の技術
意図を正しく伝えるための16のルール

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス) モバイルの方はコチラ


あらあらそうなの藤沢さん?
分かりにくい表現に腹が立って
心も体も壊しちゃいそうなの?
それは大変。
(^▽^;) タイヘンダネ。

確かに心身に影響がでるようでは困るけど、
本の中でいきなりそんなこと熱弁されても…
ワタクシ、困ってしまいます。

ユーモアも混じった「読者を掴む文章」ならともかく、
そうでもないんですね、これが。
本気で言ってるのかどうか、判断に困る。

それに「分かる分からない」について論ずるときに、できるだけ読者が「分かりやすい」ように著者の挙げている例え話が、なんだかやけに「分かりにくい」気がするのは気のせいでしょうか。

こんなこと言ってるワタクシの文章が分かりにくいとか、
言わないでね。(* ̄m ̄) プ。

思うに著者さんは、
看板や説明書の表現を分かり易くすることはできても
長い文章を一冊の本として出版するのは苦手なのでは?

実際の分かりにくい表現を例に出して
分かりやすく改善したものを載せてくれています。
注意するべきポイントも指摘してくれているので
読んで損はしないかもしれません。
読まなくても、困らないけれども。
posted by MOW at 20:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◇ 読書