2009年04月07日

映画『春の雪』

♪♪
映画化された後、主演二人の容姿だけを念頭に原作を読んだのですが、妻夫木聡くんは松枝のイメージにピッタリで、竹内結子さんは聡子とは少し違うと感じていました。
しかし今回映画を観てみると、妻夫木くんは頑張っているけれどもどこまでいっても妻夫木くんで、竹内さんは解釈の違いはあるとはいえ聡子が確かにそこにいると感じさせてくれました。おもしろいものですよね。


松枝清顕:公爵家嫡子
綾倉聡子:伯爵家令嬢

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CAST:
松枝清顕(妻夫木聡
綾倉聡子(竹内結子


豪華ではあるんですけれども、全体的に軽い作りであることは否めない、そんな映画でしたけれども、特に感じたのは、松枝清明による美の追求に張りつめた緊張感を感じていた原作とは違い、美しき悲恋の物語になっているのだということでした。そうなってくると、途端にありふれた感に溢れてしまう気がするのはワタクシだけでしょうか。やはり松枝清明にはもっとドス黒く屈折していていただきたかったです。

ただねぇ。
そうは言ってもねぇ。
美しいんですよねぇ。
映像が。(* ̄0 ̄*) ウホ。

この美しさは、建築物や装飾、日本庭園などの背景に大正ロマン的なものを感じるためかと思っていました。
しかしどうしたことでしょう。
とある夜の海岸で、朽ち果てた木造船に凭れかかりながら、シャムの王子から聞いた生まれ変わりについて語り合う二人は、それはそれは美しかったのです。
ただそこにいるだけで溜息をつかせる程の綺麗な一組の男女っていったい…。あぁ、同じ人間とは思えません(同じだと思っていたのか)。

あと、映画が始まってすぐの頃、黒い犬の死体を発見した場面での、クルンッとなった聡子の毛先に、目が釘付けになってしまったんですよ…。
ただの毛先ですよ、お毛々の先っぽ。
でも、これだけでもこの映画を観た価値があったと思いました。

それに、パッタナディド殿下の紛失した指輪や、ジン・ジャンの写真、清顕の書く夢日記、松枝邸の広大な庭、そして妖艶さを残していた頃の蓼科♀、その他もろもろを映像で見られて嬉しかったです。本を読んでいるだけだと、どうしてもイメージしづらいものがあるもんですから。あははー。

原作の記事はこちら
#三島由紀夫『春の雪』




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posted by MOW at 13:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 娯楽
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