2006年03月23日

なぜ彼女は《ボディ・レンタル》をするのか。

『ボディ・レンタル』佐藤亜有子

この物語はとっても不思議なんです。
なんだか、やけに考えてしまって…。

第33回文芸賞優秀作なんですね。

一流所の大学に通う マヤ♀は常々思う。
心と身体って、別のものよね。
だってその方が色々と便利だし。

だからマヤは自分の身体をレンタルする。
単なる売春とは一緒にしないでね。
だってそんなつもりは全然ないし。

そして今日もマヤは街を彷徨う。
自分の名刺と携帯電話を忍ばせて…


…うーん、やっぱり不思議なんですよねぇ。
レンタルし続ける理由は書かれていないんです。
 だから お金の為じゃないかもしれない。
レンタルしてもらうために努力をしてるんです。
 だから 楽に儲けたいだけじゃないかも。
もともと頭いい子みたいだしっ。

気になるのは、
売春の為に自分の身体を物と考え始めたんじゃなく、
元々身体感覚が鈍かったから売春しても平気っぽい、
ってゆーところ。

脳内に異常があれば、たとえ自分の身体でも
その存在を感じられなくなるかもでしょう?
そうしたら、アイデンティテーも形成され難くて
売春っていう職業にも全く抵抗がなくなる?

でも脳の疾患で身体の存在を感じられないなら
その身体を動かすことは難しいと思うんだけど、
マヤは普通に暮らしていたりして

以前読んだ自閉症の本の中では
身体(固有?)感覚の喪失について書かれてたけど。

もしかしたら精神疾患なのかな。
それもあり得るかもしれないな。
自分の身体を感じることが出来なくて、
それで自己を所有することも出来なくて、
そんな心の虚無を埋めるために売春するのかも。

ね? 不思議でしょ? 考えちゃうでしょ?





posted by MOW at 18:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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