2006年04月27日

それでも《うつくしい子ども》。そうあってほしい子ども。

『うつくしい子ども』石田衣良 ♪♪

石田さんのこの物語はフィクションなんですけど…
神戸の須磨で起こってしまった少年A14歳の事件、
覚えてますか?

1997年に事件が起こって、
たしか去年には社会へ出た気がするんですけど…
どうだったかな?ちょっと不確かな記憶です。
あの時の少年Aもすでに成人しているわけですね。

石田さんがこの事件に心を痛めて描き出したのが、
この物語だったりします。


ピィンポォーンッ
ある朝 玄関のチャイムが家中に鳴り響く。
「えっ?!」
警察が13歳の弟を連れて行ってしまった。
そう。
世間を騒がせていた9歳の少女の殺人事件。
あれをやったのは…ぼくの弟カズシだったんだ。

事件の真犯人が発覚する前から その後の、
加害者家族(14歳の兄ジャガを中心に)が
語られているんです!

どうして弟があんなことをしたのか
その理由を知りたくて、いろいろ調べ出す、
そんなお兄ちゃんが主人公です。

被害者の痛みは想像も及ばないんですけど、
加害者の家族の痛みも最近は言われますよね。
保護者としての親の立場はともかくとしても、
兄弟・姉妹なんかは本当に大変だと思います。

主人公のジャガは とても14歳とは思えない。
この子は今の石田さんそのものなんじゃないかと…
そんな気がしてきます。

ラストのあの場面も、終わり方の是非は別として
ソコには石田さんのメッセージが色濃く漂って、
やるせない気分に 包まれてしまいます。

15歳の少年が中学生を…
15歳の少年が高齢者を…
ここ数日だけでもザラに挙げられる未成年の行動。
石田さんは どんな気持ちで過ごしてるんだろう。

これから先に色々な可能性がある子ども。
その可能性は良いものだけじゃないんですよね。

たしか「少年A」ってゆー本があったと思うけど
アレは神戸の事件についての本だったっけかなぁ。
もしそうなら、読んでみるべきかもしれない…





タグ:家族 苦悩 ♪♪
posted by MOW at 19:10 | Comment(6) | TrackBack(2) | 読書
この記事へのコメント
私も先日少年(少女)犯罪がモチーフの本を読んだんですけど
ほんと、考えさせられますよね。
その本は、犯罪を起こしてしまった少女の目線で書いてあるので、
犯人の肩を持つ事はしたくないという思いと
戦いながら読んでいました。
それが、幼い兄弟の目線というのも
辛いですね痛いです。
親の目線になってしまうと、責任問題発生しますから
あんまし痛くないと思うんですが。
一児の母として、こういうテーマの本は
是非読んでみたいです。
Posted by ベリー at 2006年04月27日 19:56
ベリーさん、こんばんは!
そうですよね、ホントに痛いですよね。
ワタクシ、この前読んだ少年犯罪モノは イケナイと思いつつも半分肩を持ってしまいました…。
ベリーさん お母さんなんですよね。
親の立場で読んでしまったら、さらにさらに痛い!
日々勉強です。
Posted by MOW at 2006年04月28日 20:10
おはよーございます。

そういえばあとがきに少年Aの事件がなんとかって書いてありましたね。すっかり失念しておりました。
痛ましい事件がずっと続いていていやになっちゃいますよね。そういった事件を見聞きして自分のことのように感じてしまうなんて、石田衣良は感受性がすっごい高いんでしょうね。生きにくそうな気もしますけどね。
Posted by kbb at 2006年05月01日 06:27
kbbさん、こんにちはー!
少年Aらしいですね。
石田さんはなにかとこういった着想をされるみたいで…
毎日のように心にグサッときてるんだろうなぁ、
なんて思うと、可哀想な気もしますけれど。
ほんとイヤんなっちゃいますよねぇ。
そんな石田さんだからでしょうか、
最近コメンテーターとしてTVに出演されてるのを見ました。
大丈夫なんでしょうか…
Posted by MOW at 2006年05月01日 17:35
読みました。 コメントを読むと皆さん色々な思いでこの本を読んでいますね。 それだけでも意義がある本だと思います。 私は少年Aの事件ばかり思い出されしまいましたが。 少年犯罪の場合、親はもう申し開きのしようがないでしょうが、 兄弟ともなると切ないですよね。その兄妹に視点をあててしまうなんて石田さんて、目の付け所がすごい、というか思いやりの範囲が広いというか。  TBさせていただきます。 あ、そうそう、MOWさんのテレパシーの中身、わかりましたよ、アレでしょ? ありがとう!(思い込みの激しいtsukikoより)
Posted by tsukiko at 2006年05月04日 03:16
読んだんですねー、tsukikoさんもっ。
この本を読むと、誰でもいろいろ考えちゃうと思いますよね。ワタクシは石田さんの気持ちをずぅーっと考えていた気がします。だから小説として読んでいたのか…今となっては怪しいです。問題提起の本として♪♪♪ですね、たぶん。
あーっ!分かってしまいましたかっ!?通じ合っちゃいましたね^^。やっぱりアレですよねぇ。(念願のテレパスに興奮のMOWより)
Posted by MOW at 2006年05月04日 18:44
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