2006年12月18日

『自閉症とパーソナリティ』アン・アルヴァレズ編

♪♪♪
タイトル部分にはアン・アルヴァレズさんしか記さなかったですけども、本当はもっとかきたかったんですーっ!
編者 :アン・アルヴァレズスーザン・リード
監訳者:倉光修
訳者 :鵜飼奈津子廣澤愛子若佐美奈子

イギリスにあるタヴィストック・クリニックの「子ども家庭部門」の中にある、タヴィストック自閉症チームとワークショップのメンバーが、心理療法を中心に行っていった 自閉症状を呈する子どもたち とのセッションを、ケース毎にまとめて記したものです。

以下は、医学的見地からみたものではなくて ワタクシがこの本を読んで感じたことなので、ご了承くださいね。

本のタイトルを見ても分かりますけど、自閉症状を呈する子ども(以下、「カレら」とする) とひと口に言っても やっぱり当然個々のパーソナリティは存在するんですね。 そして その中のひとりを診たときには、単なる自閉症状に見えるものの中にも いろんな要素が重なって絡まっていたりするんだそうです。 例えば、純粋な自閉症という障害とか その障害のせいで外部から受けたトラウマからくるものとか そういったものが凝縮されている。 そこで、今の医学で自閉症を治癒させることはできないんだから、トラウマとかからくる自閉的な症状を減らして 他者との関係を築けるように治療していきましょう! という試みです。

カレらの状態をブラックホールに例えた人もいるくらい、治療を受け始める前のカレらは希望がないように見えます。 自分と他人の区別がついていなかったり、ましてや自分という認識もなかったり、何かを考えるという思考自体を許していなかったり…。 まるで 無と全 が同時に存在しているみたいで、ワタクシは「もし自分だったら…」ってチョット想像しただけで絶望感が襲ってきます。 本当に自閉症状が現れていたら、その絶望という感覚も分からないんでしょうけども。 …あぁ!やっぱり怖ろしい! 話は戻りますが。 そんな無と全が同居しているように思えるカレらは、人よりも物に興味を覚えるんですよね。 覚えるというか、気を許すというか。 それってやっぱり 何から自分を閉ざしているかというと、人から とゆーことになると思うんですよ。

それなのに 治療を受け始めて徐々に徐々に変化していくカレらの姿は、感動します。 これから先のことを考えれば 希望になるはずの現象は、カレらにとっては 安寧の地から混沌と苦痛の世界への旅立ち を意味するわけですから。 それが分かってからも治療を受け続けて、自分のオリジナルの思考を感じながら それ以外の他者や社会との関係を維持していくことを望むんですから… 自分をコントロールしなきゃならない生活が一生続くとしても それを希望するんですから… 泣きますよ、ワタクシは!
(T^T)グスン。

自閉症を呈する子に関わる家族の方たちの為にも 出来る限り平易な単語や文章を使い、記され、そして訳されたこの本は、普段の生活で自閉症という疾病と全く繋がりのないワタクシの心までも開いてくれた気がします。





posted by MOW at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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