2007年05月16日

『ドールの庭』パウル・ビーヘル

♪♪
ときどき思う。
この世界はなんてメンドウクサイんだろう、と。

ココロの問題だけでも山積みだっていうのに
モノゴトが覆い被さってくることまであったりする。

 美しい王妃オディシアは 王が亡くなり女王となった。
 美しい都を作り、美しい自分よりも美しい庭を作った。
 だけれどそこで花を育てることはない。
 なぜなら花はいつか枯れてしまうから…

 美しい女王の治める美しい都は栄えたけれど
 ある日女王はどこかへ消えてしまった。

 そののち都に魔女がやってきて呪いをかけた。
 若者を花に変え、美しい都から春と夏を奪った。
 若者たちが花咲くことは二度とない。

 美しい女王はどこへ行ってしまったのか。
 この都、ドールは永遠に呪われたままなのか。


この物語の主人公は、美しい王女じゃなくて、
都に呪いをかけた魔女でもなくて、女の子です。
シルディスという魔女の仕業で
友達の男の子が花へと変えられてしまった女の子。

男の子に 元の姿に戻ってほしい一心で、
その花の種と共に、ドールの都へ辿り着く女の子。

たくさんの人の言動に振り回されながらも
自分が一番大切にしていることを目指して。
まわりのいろんなものを振りほどいてまで。

それがどれだけ大変で難しいことなのか分かるだけに
この女の子が微笑ましいような、感服しちゃうような、
哀しくなってきちゃうような。
でも
突き進むだけじゃ 解決しないこともあったりするし、
あー、ほんと大変っっ!!
( ̄‥ ̄)=3 フゥー。

それにしても、あぁ。
主人公じゃないのに、魔女が気になるー!
人々に嫌われる彼女の、内側に潜む悲しみが切ない。
本の中のどこにもそんな記述はないけれど、感じる。
終わりのない存在の自分を、憎みさえしてるのでは?

枯れた都、ドールへやって来た希望の光の女の子は、
苦しみ続ける魔女にとっても救世主だったんだろう。

彼女にも家族や友達がいたら良かったのに…
(T^T) グスン。

登場人物それぞれについて考えてしまう、
とっても良くできた物語です♪



posted by MOW at 06:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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