2007年07月15日

『FUTON』中島京子

♪♪♪
 なんかさぁー。
 本とか読んでても空白ができちゃうんだよね。

ちょっと休憩しようよー。
そう言って入ったチェーン店のコーヒーショップで
席に着くなり友人がぼやいた。

 え、なに?

今、目の前にいる友人とは、
あまり本の話をしたことがない…ような気がする。
ひょっとして聞き間違えたかな。
突然のことに驚くワタクシがいた。

 だってね、小説とか読んだりするじゃない。
 そうするとね、ついつい考えちゃうんだもん。

あらら、やっぱり本の話題?と思いながら尋ねる。

 んー。なにを考えちゃうの?

 それはほら、
 自分のこととか、全然関係ないこととか、いろいろ。
 なんかこう、「バシッ!」っとキメてほしいよね。

 「バシッ!」っと、ねぇ…。

まさか「バシッ!」と暴力を振るう話だったりして。
それなら「バシッ!」と青春っ!みたいなことかな。
いやぁ、どっちも違うだろうな、たぶん。
それで、とりあえず、言ってみた。

 情けないような、納得しちゃうような、
 イライラするような、呆れちゃうような、
 思わずニヤつきながら、やる気になる小説、読んだよ。

言った途端に後悔した。
我ながらいつもいつも、説明するのが下手すぎる。
これじゃ全然説明になってないよ…。
( ̄▽ ̄;;) ウムム…
案の定、友人を混乱させてしまったらしい。

 なに、それ。ワケわかんない。
 ┐(  ̄ー ̄)┌ マジデ。

そりゃそうだ。分かるわけがない。
でも…。
もう一度説明し直そうとして、ワタクシは諦めた。

田山花袋の『蒲団』を本歌取りしてたり、
その主人公の妻の視点で『蒲団の打ち直し』をしてたり、
いろんな三角関係がアッチコッチに出来上がっていたり、
百年は生きてるお爺さんの記憶を辿っていってしまったり、
とてもじゃないけど巧く説明するなんて出来ない。
(T▽T) ムリッス!!

その時、自然と席を立っている自分に気付いた。
店員さんにペンを借り、紙ナプキンを一枚手に取って戻り、
そこに「中島京子『FUTON』。」と書いて友人に手渡す。

 これ。読んでるとき、他のこと考えなかったよ。
 「恋におたおたしてるキュートな男」のハナシ。

これでいいや。こうするのが一番かも♪

借りたペンを返すために、ワタクシは再び席を離れた。


中島作品、記事はこちらー♪
#『イトウの恋』




タグ:恋愛 ♪♪♪
posted by MOW at 19:12 | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

「FUTON」中島京子
Excerpt: 日系の学生エミを追いかけて、東京で行われた学会に出席した花袋研究家のテイブ・マッコーリー。エミの祖父の店「ラブウェイ・鶉町店」で待ち伏せするうちに、曾祖父のウメキチを介護する画家のイズミと知り合.....
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2011-02-16 10:02
TOP▲

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。