2007年11月11日

『もう君を探さない』新野剛志


「MOWは先生になるんじゃないの?」
大学時代、助教授に言われた言葉を思い出した。

教職課程を受講し、教師になるのが当たり前だった、
そんな大学のそんな学部に在籍していたワタクシは、
それでも信じられなかった。
自分に向けて発せられたその言葉が。


私立桜香学園。
俺が今、教師をしている女子校だ。

この夏休み、一人の生徒が家出した。
俺が担任するクラスの三橋陽子。
精神的に大人な生徒だと思っていたが
いったい何があったというのだろう。
とはいえ俺は、生徒を頭から信頼する教師じゃない。
とりあえず探そう。彼女を。

正岡組。
俺が昔、家庭教師をした♂がいるやくざだ。

大学時代、バイトで勉強を教えていた。
そいつの名前は本間伸尚。
やり取りがなくなって久しかったが
7年前に再会し、3年前からは月に1度会っている。
とはいえ相手は、立派なやくざだ。
最近は会いたいと思わない。あいつと。

俺はずっと、彼女を探し続けている。

もう君を探さない (講談社文庫)
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今も昔も、教師というものを特別視している。
人間性を問われる、厳しく立派な職だと。

そんなのは幻想だと言われるかもしれないけれど、
幻想だと感じさせるような教師は、数少ないはず。
そう信じたい。


「ワタクシが教師にですか?とんでもないです。
 怖くて人に教えるなんてこと出来ませんよー。」

そう答えたワタクシに、助教授は再び言った。

「そういう人だから向いてると思ってたんだけど…」


本著の主人公高梨龍平は、「教師」だと思う。
話が巧く行き過ぎで、黒幕が見えすぎという事も含めて、
気持ちよく読むことが出来たハードボイルドでした。

ちなみに、今考えてみても…
ワタクシに教師が務まるとは思えません。( ̄∀ ̄*)アハ。




タグ: 青春 冒険
posted by MOW at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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