2007年11月29日

『赤目四十八瀧心中未遂』車谷長吉

♪♪♪
ワタクシの話。

信じていた。
世間知らずだった。
他人を知らなすぎた。

大学を出て就職してから
ぼんやり生きてきたツケを払うことになった。

人は、自分の都合だけを考えることがある。
そして中には、それに振り回される人もいる。
花村萬月さん#『惜春』の主人公に似た気分だ。


退職を決めて 心が変化していった。

失敗は全て派遣社員のせいにして自分の安泰を得る人、
仕事もせず ポストにしがみつく算段だけに忙しい主任、
嫌いな人間を蹴落とすために、裏工作に走り回る課長…。

アサマシイ。

疑心暗鬼になった。
世の中を知ることができた。
他人をキチント見るようになった。

思い返してみても、泥沼のような人間関係の会社だった。
そして退職後、本著の主人公、生島♂さんの気分になった。

赤目四十八瀧心中未遂
赤目四十八瀧心中未遂
モバイルの方はコチラ
でもどーだろう。
あの会社にあるものは、本当に泥沼だけだっただろうか。
その周囲には陸地があり、森に続いていなかっただろうか。
その森の先にあるものを目指すべきだったんじゃなかろうか。
今でもそんな風に懐かしむことがある。

ともあれアノ時、自分を一旦棄てた。
棄てると何かを得たような気になれるけれど。


生島♂さんは 中流の生活にしがみつくことを止め、
流れに流れてアマ(尼ヶ崎)へと辿り着く。
そして毎日、暗い部屋でモツを串に刺し続ける。

それもいいかもしれない。
そんな生き方を、本心では望んでいるのかもしれない。
ワタクシの心が、
アマへと飛んだ。

まずい。まずいよ。
今の現実に戻るためには、時間がかかりそう。

DVDもあるらしい。赤目四十八瀧心中未遂 プレミアム・エディション
映像で観たら強烈なのでは…?( ̄▽ ̄;;)

車谷作品、記事はこちら。
#『忌中』
#『武蔵丸』




posted by MOW at 19:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
TOP▲

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。