2005年10月05日

《音楽室》で人生を立ち止まる運命の瞬間。

「音楽室」デニス・マクファーランド  ♪

「この本、表紙がキレイだったから…」
そんな理由で 読んでみました。ダメ?
く…くるしいぃぃっ!

文章は 表紙と同じイメージで、美しい。
優雅な響きが伝わってくるような感じ。
でも 話の内容は
とっても苦しい物語なんじゃないかと思う。

主人公のマーティンは
チェロリスト(のなりそこない)。
サンフランシスコ在住で、
ちっちゃいレコード会社を経営してる。

ここまでは なんだか イイ感じ!

しかぁし。
奥さんと別居することになるは、
弟ペリーが死んじゃうはで…
もう沈みきっちゃってる。

そんなところから物語が始まります。

弟の死んだ原因を探ろうとして
頑張っていくのに合わせて、

自分と弟の関係、
両親と子の関係、
家族と人の関係、などなど
そんな 思いが重なっていきます。

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音楽家が優雅だった頃はいつ頃だったんだろう。
いや、そんな時代は特になかったのかも?
極一部の音楽家を覗いては…

マーティンの家系は、結構な音楽家一族。
父と弟のペリーはピアニストだし、
本人もチェロやってたし、
もっと昔のご先祖様だってそうだった。

ただ、みんな売れに売れてる訳じゃないし。
代々の財産だって、永遠に続くもんじゃないし。

まずは母が、ついで父が、
アルコール依存症になっていきます。


始まりが始まりだし、
そんなに笑えたりしないだろうなと思ってたけど
でもそれでも 他の本 とは違う気がする。

なんていうか 普通本を書くときは、
読者に何かを伝えたいことが多いんじゃないかな。

それなのに この物語は、
そんな印象をあんまり受けません。
うん、受けないんですよ。

なんで??

登場人物の こーゆー気持ちを伝えたい
ってゆうよりも、
こーゆー家族がいたことを伝えたい
ってゆう感じがする。

いろんな景色の中の、
いろんな瞬間のランバート家の話を
《音楽室》で聞いているような
不思議な感覚。

「見るものはすべて、それが世界に存在する前に
 誰かの頭のなかにあったんだ。」

もしかして 音楽も そうなのかな。
楽譜は眼に見えるし。
うーん、でも音楽ってもっと
自然な世界のもののようにも思えるけど…
じゃぁ、人じゃなくて神様の頭ん中だったとか…?

ハッキリ言って苦しい話です。
でも 飽きたりしたわけじゃない。
苦しさを 読者としては楽しんだのです。

現実に今 苦しい状態の人は、
読まないことをオススメします!




タグ:苦悩
posted by MOW at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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