2008年02月08日

『鍵のかかった部屋』ポール・オースター

♪♪
人見知りするワタクシは
なかなか人と打ち解けられない。

相手がどう思っているのか気にしちゃうし、
大抵は自分のことをさらけ出す勇気もない。

そして、そんな自分のことを、
気がちっちゃい小心者なんだろうと思っていた。
だからしょうがないよねー、と思ったりしていた。

ある時、友人との会話の中に出てきた言葉は…
「傲慢」。

この言葉はやけにすんなりと心の中に染みこんで、
ふわふわと漂いながら蛍のように光り続けている。
それに、手を出して触れてみるとほんのり暖かい。

たしかにそうだ。
小心者を言い訳にして、
自分のことしか考えていなかった。
相手の身になって考えることが出来ていれば、
もう少し、あと一歩、進んでいたのだろう。

頑張っているつもりではいたけれど、
そんな風に考えている時点で、同じこと。

少しだけ、自分が変われた気がする。
もっと友人と話をしたい。もっと友人を知りたい。


こうして他人が自分の中に成立していく。
いつまでも流動的に、
自他の混ざったものが心の中に溢れ続ける。


もうずっと、連絡も取り合っていなかった。
幼なじみで共に成長してきたファンショー♂が
いなくなったことを知った時には。

彼が残していったものは、妻子と原稿。

僕はファンショーの為、その妻の為、
原稿を出版する後押しをすることにした。
もちろん、
それに値する原稿であったならばの話だが。

僕の生活がすっかり変化してしまったころ、
1通の封書が届いた。

鍵のかかった部屋 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
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心の中にもっと
自分以外の人たちが住みつけるようにしていきたい。

ポールさんが、鍵のかかった部屋を用意したように。


NY3部作は、きちんと順番通りに読み進めることを
オススメします。
特にこの完結編では、前出の名前が登場したりしますし、
逆に、主人公は違っても、3冊を通した一連の流れが
著者の目的であることが明らかです。

追記:
3冊セットで、♪♪♪な気分かも。







タグ:友情 ♪♪ 苦悩
posted by MOW at 19:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書
この記事へのコメント
すてきっ!MOWさんかっこいいーー!
私も真似します。
心の中に、もっと自分以外の人たちが住みつけるように。
凄いこと教えてくれて、ありがとうございました。

Posted by ベリー at 2008年02月08日 22:44
えぇっ?!( ̄□ ̄;)!!!
ワタクシとしては「かなり恥ずかしいというか情けない告白」
だったんですけども、そんな風に言ってもらえるなんて。
ものすごくビックリしましたよ、ベリーさん!
こうなったら自分の中に街が出来上がっちゃうくらいに
頑張っちゃいましょうねー!

ところでところで。
新しい髪型、良さげです。(*/∇\*)
Posted by MOW at 2008年02月09日 20:50
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