2005年10月22日

春樹 と NY と NEWYORKER 。逆輸入短編集!

「象の消滅」村上春樹  ♪♪♪

装丁がカッコイイんですよーっ、とっても!
それこそ「NYが選んだに違いないだろう」と納得できる。

村上春樹さんの小説って、あんまり読んだことなかったんですよね。

ずっと前に「ノルウェイの森」を読んだけど
もう あんまり覚えてなかったりして。

独特ってゆうか、強烈ってゆうか、そんなイメージです。
今回読んでみてどうだったのかってゆうと、
やっぱり独特ってゆうか、強烈ってゆうか…そのまんまっ。

とってもサラッと読めちゃうんだけど
気を許して(?)考えちゃったら最後
自分の中の暗闇にズンと落ちていって
そこから抜け出すのに大変な力がいる
そんな感じなのでぇ、一気には読めませんでしたよー。

【一回につき1作品。】
そう決めました。独断でっ。
この本は 17の短編集 だから、
まぁ軽く半月くらいは手元に置いてあった計算ですよ。
ながっっ!

しかも全部の作品について書いちゃいました。
ながっっっ!!

気が遠くなるので、てきとーに流してくださいねー。

こんなこと書きましたけど、読んでて楽しかったですよ。
この疲労が回復したら また読んでみようと思ってます。


ねじまき鳥と火曜日の女たち」

ワタナベ・ノボルがいなくなって 4日経った火曜日、
僕は 3人の女たちと ある種の関係を持つに至った。
電話の女  裏庭の女  自分の妻

いったい人というものは 知らず知らずのうちに
何人の人を傷つけていくのだろうか。
どれだけの生物を殺していくのだろうか。
そんなの 構っちゃいられない?

パン屋再襲撃
パン屋襲撃の後に残った 呪いとは?
強烈に感じている 特殊な飢餓とは?
パン屋再襲撃の後に起きた 変化は?
海底に聳える 火山 のイメージは?

自分の中を覗き込むのが恐ろしくなる、コワイ話。

「カンガルー通信」
大いなる 不完全さ に気付いてしまった時、
それをどう処理していけばいいのか…

難しい…難しすぎます。
だって完全なモノなんて どこにあるってゆーのさ。

四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
100パーセントの人と、すれ違ったことってありますか?
こんな運命って 奇跡のよう…いいなぁ。

100パーセントだと思う人への切り出し方分かりますか?
こんな難問って 滅多にない…どうしよ。

切ないけど とっても情感豊かな物語だなぁ。

「眠り」
ある日 睡眠が必要なくなったら どうなんだろ。
時間を持て余すかな。
有意義にできるかな。
ある日 睡眠が必要なくなったら どうなんだろ。

〈幸せだった〉過去から
〈幸せなんだと思う〉現在へ
ナニカに気付くのって 恐いことなのかもしれない。

「ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・
    ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」
22年間日記をつけ続けている僕は、
何かの時には 時計を見る。

そんな細やかさと共に 達観した脳ミソも持ってる。
読んでて、ちょっと微笑んじゃいます。幸せっ。

「レーダーホーゼン」
レーダーホーゼンって…???
〈ストラップで肩に止める、アルプス風の革ズボン〉だそうです。
母親が家庭を捨てた理由が レーダーホーゼンって…???
〈コレによって 嫌悪感や憎しみを認識した〉んだそうです。

正直、ちょっと分からなかったような気がするんですけど。
でも、この母娘は似てるっ!うん、絶対似てるっ!!
それに キッカケ は何であれ、「フト理解する」ってあるよねぇ。

納屋を焼く
何かを燃やすのって、誰でも恍惚とするものなのかな。
結構な快感だって聞いたことがあるんだけどー。
確かに ロウソクとか焚き火とかバーベキューの炎 って
ジィーッと見てても飽きないかも…ワタクシだけ?ヘン??

不思議だけど 誰にも潜んでる。
ほら…イメージしただけで……。

「緑色の獣」
ここに出てくる〈私〉は
今までの生活をどう思っているんだろう。
で、今の生活をどう思っているんだろう。
友達のように思ってる 椎の木 に、
今日は ひとりで 何を話しかけていたんだろう。
そして彼女は この世から何を 追い出したんだろう。

ちょっと想像するだけで 怖くなる。
うわっっ。これ以上考えたくないっ。

「ファミリー・アフェア」
仲の良い兄妹に渡辺昇が与える脅威とは?

そのまま読んだら 普通(そうでもないかなぁ)だけど、
ワタクシのイメージの中では
もっと もっと つらく哀しい。

ホンキの恋人がいない兄
恋してるとは思えない妹
本人たちも気付いてない(気付きたくない?)ものがあると思う。
何を想像しちゃったかは…言わないけどーっ。ほほほ。


この物語では、最後に話のテーマが明記されてます。珍しい!
ワタクシ的には、
○○するべきじゃなかった
けど確かに狙われていた。

いやーん。

TVピープル
えっ、なに?どーゆーことなの??
ワタクシ分かんなくって気持ち悪かったんですけど…
みなさんどう思うんでしょうか。

気持ち悪さを楽しんだってゆーか、
TVピープルには会ってみたいってゆーか、
でも彼らに会ったらどうなっちゃうんだろうってゆーか、
…。

中国行きのスロウ・ボート
この話を聴きながら(そう、読むと言うよりも 聴くに近い感覚だった)
ワタクシは中国を想っていた。
学生の頃、約1ヶ月間滞在していたのだ。
でも 物語の主人公と同じで、出会った人たちをうまく思い出せない。

そういえば手紙のやり取りも 途切れたままだ…

「踊る小人」
童話みたいだなぁ
そうじゃないけど
続きが気になるなぁ
知りたくはないけど
宇宙を感じてみたいなぁ
ちっとも 踊れないけど

「午後の最後の芝生」
シバフを刈ったことのないワタクシは
それでも草むしりくらいしたことある。

それもちょっとした裏庭程度じゃなく
おっきなおっきな駐車場とか建物の脇

主人公の《僕》似てるんじゃないかな
やり始めると きちんとやりたくなる

そんなワタクシは切なくなりました。
この物語を読んで、 微笑みました。

沈黙
大沢さんの気持ちって たぶん 想像に絶するんだろうけど
でも、そこまでいかなくても 誰の心にでもあるものなんだ。
だってそうだよね、
生まれて 生きて 生活してるんだから 当然だと思う。

そんなこと想いながら 実際のワタクシはどんな人だろー?
ちゃんとフカイ人間なのかな。
それともやっぱり浅薄かな…。
こんなの 自分じゃ 分からないよね。

象の消滅
この話、すっごく好き。
随分意表を突いた話だったけど。

だって、
なにしろ本を買ったときから 最後に収録されてるこの話までズーッと
何日もの間、「象の消滅を読もっかなぁー」って思いながら過ごしてたんだもん。
本のタイトルだから。
特に話の内容を想像したりとかはしてなかったけど、
まさかホントに こんな話だったなんて思ってなかった。

この本を最初に手にしたとき、
表紙にある象と その他にもう一つの象。
これがページをめくる度に小さくなっていって…
そんな装丁に嬉しくなっちゃってた。
「あぁ、こーゆー本がもっとあればいいのに!」って。

物語を読んだ後に もう一度 表紙から1枚ずつめくってみました。
そしたら…
象が生きてるように感じる。
結構カワイク 感じられる。




タグ:短編 ♪♪♪
posted by MOW at 08:54 | Comment(2) | TrackBack(3) | 読書
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございます。
こちらからもさせていただいたのですが、なぜか文字化けしてしまいました。なんか気味が悪いタイトルになってますよね。お手数ですが、削除してください。すみません。

「パン屋再襲撃」は前編となる話が「夢であいましょう」の中に入っていたと思います。そちらもなかなか面白かったですよ。
Posted by カカト at 2005年10月22日 15:51
カカトさん、こんばんはー!コメントとトラバありがとうございます。
立派に文字化けしちゃいましたねぇ…記念にこのままとっておこうかな、と思いますっ。変わりといってはなんですけど、記事の方へリンクを貼っちゃいましたので それで御勘弁下さいね。
あ、問題があるようでしたら、遠慮なくおっしゃってください。すぐ変更します。
前編があったんですね。それは気になる。覚えておきます。長編も気になるし…
また映画の感想読みに行きますね!!
Posted by MOW at 2005年10月22日 18:22
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「象の消滅」短編選集1998-1991
Excerpt: カカトさんも「象の消滅」読んでます! トラバが文字化けしちゃいましたので、ワタクシMOWが修正をしました。
Weblog: 私が観た映画
Tracked: 2005-10-22 15:46

村上春樹【パン屋再襲撃】
Excerpt: 私がまだ知らない、若い作家について調べるため、「アマゾン」で検索し、カスタマーレビューをのぞくと、ときどき「村上春樹的な要素がある」とか「村上春樹ふう」といった意味の表現が見られる。 それは..
Weblog: ぱんどら日記
Tracked: 2006-05-18 12:59

村上春樹、糸井重里【夢で会いましょう】
Excerpt: 村上春樹【パン屋再襲撃】を読んだとき、「そういえば、パン屋を襲う話って前に読んだことがあるなぁ」と思った。 私は変なところで記憶力がいい。自宅の書棚から、迷わず引っ張り出したのがこの本だ。 ..
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Tracked: 2006-05-23 18:44
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