2008年04月18日

『マンボウ遺言状』北杜夫

♪♪
なんじゃこりゃー!
\(* ̄□\) コリャコリャ。

いったいどうしたことでしょう。
読むことをあれだけ迷ったというのに
読み始めたらアッッという間でしたよ。

なんなんですか、どうしたんですか、どくとるマンボウ。
ずいぶんと雰囲気が違うんじゃない、どくとるマンボウ。
どうでもいいけど「どくとるマンボウ」だと敬称がつけられません。 「どくとるマンボウさん」とか「どくとるマンボウ先生」って変ですよね。 「マンボウ先生」になるのかな? 個人的には作家さんを「先生」で呼ぶのは違和感があるのですが、北さんはどくとる免許を持っていらっしゃるので「マンボウ先生」も自然な感じです。 だけど「斉藤先生」って本名で呼ぶならともかく、作家名で呼ぶ時はやっぱり「北さん」と言いたいです。 まぁどうでもいいと言えばいいんですけど。

というわけで、遺言状なのにおもしろかったです。
( ̄▽ ̄;;) ソレデイイノ?


作家:北杜夫
作家業を続ける元勤務医。
現在は足腰も弱まり、歯痛もする。
特に腰部疼痛は激しく、身も絶え絶え。
なにより、躁鬱。

早く死にたい彼は、遺言状を残した。

マンボウ遺言状 (新潮文庫)
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最近ね、喫茶店で遭遇したんです。
携帯電話を有効活用している人に。

(その場に居合わせたM氏の証言)
いえね、その喫茶店に入って最初は全然気にしてなかったんですよ。 なんかこの人怒ってるなぁ、くらいで。 でも怒りの声が大きいのとあまりにも長く続くのとで、気になって仕方なかったんです。 それでドキドキしながらチラッと盗み見てみたら、ひとりで席についてコーヒーを飲んでる女性が、携帯電話を耳にあてて怒鳴っていたんです。
それでも珍しい光景っていうわけじゃないじゃないですか、いまどき電話で喧嘩してるくらい。 でもね、10分経っても20分経っても通話相手への罵りと、勤務先の会社の悪口が終わらないんですよ。 読書したくて入った喫茶店なのに全然本に集中出来ないくらいの大声で。 だから観察することにしたんです。 折角本が読めないんだから、その原因となっている人をジックリ見極める方が生産的でしょ? え?どっちも生産はしてない? いいじゃないですか、そんなことどうだって。
しばらくして奇妙なことに気付いたんです。 ずっと怒鳴ってるわけではなくて、折りたたみ式の携帯電話を閉じて、何度も会話を終わらせてるんです。 そしてしばらくすると携帯電話を開いて「もう!電話してくるんじゃないわYO!ヽ(`◇´#)ノ」って始まるんですね。
どこが奇妙なのかって? それが…彼女の携帯電話には、どこからも着信がなかったんですよ! 着信音も鳴らなければ、ブルブルバイブレーションもしない。もちろん着信表示も出ないんですよ。 電話に出る時通話ボタンも押さないし。 なんでこんなに詳しく分かるかっていうと、隣りに座ってたからなんです。 
そうは言っても隣りの彼女が実は相手のいない電話に向かって怒鳴ってるだなんて、自分の勘違いかな、っていう考えも捨て切れなかったんです。 だけど、何十分も経って彼女が出て行った後、その場に残っていたお客さんたち全員がどよめき始めたんです。 耳を澄ませてみたら「あの人通話してなかったわよねぇ?」「うん、うん。怖かった!」とか言う声があったので、やっぱりそうだったんだと思います。
それにしても人を観察するのって癖になりそうですね。 観察されちゃった彼女にはちょっと申し訳ないですけど。
(M氏の証言、終了)

彼女は今、どうしているだろう。
あの時叫んでいた通りに、会社を辞めただろうか。

なんにしろ彼女は、
「不特定多数の前で大声でわめき散らす」という
心身のバランスを整えるための行動に出ることができた。
まだまだ元気があるってことでしょう。
こちらからすれば???だったけれど。

なんでこんな話をしたんでしたっけ?
あぁ、そうか。
北さんが躁鬱だったからでした。
喫茶店で出会った彼女は躁だったと思います。
そしてワタクシは記憶の病気かもしれません。
( ̄▽ ̄;;) カモネ…


どくとるマンボウのシリーズ第1弾から
いきなりこの本へと飛んでしまったワタクシは、
かなり驚きましたよ。
だって、何十年も経過してるじゃないですか!
( ̄□ ̄;) ガーン。

あんなに元気に航海していた独身男だったのに、
いきなり孫まで出来ちゃってるだなんて。
何より長い間躁鬱病と戦っていたんですね、北さん。


作家友達や家族へ宛てた遺言や
思うところをあれこれ綴ったこのエッセイ集は、
読んでいて楽しかったです。
何が良いって、「もうダメだ、早く死にたい」などと声高に叫び続けている北さんが、この後も本を出版し続けているところがステキです。 これが本当の遺作になっていたら笑えないけど。
(* ̄m ̄) ププッ。

ワタクシが北さんのノリに慣れてきただけかも?

どくとる本の記事ならこちら。
#1『どくとるマンボウ航海記』




posted by MOW at 19:40 | Comment(4) | TrackBack(0) | 読書
この記事へのコメント
こんばんは。
素敵な人間が世の中にはいっぱいいますねぇ。携帯電話をそうやって使う人もなかなかいないですよねぇ。
思わず毎日行ってる喫茶店の面々を思い浮かべてあの人は本当に話しているのか考えちゃいました。

自分もこんどいやなことがあったときにはやってみようかしら。。。
Posted by kbb at 2008年04月19日 01:19
1人暮らしの主人の友人が鬱になってしまいました。
身の回りのものを整理たら、あげたいものがあるから取りに来てと連絡が。
けっこうビビリ腰で、家族5人でケーキ持参で伺いました。
当然、1人暮らしだから、その友人1人で住んでいるのですが。
帰ってから、4才の末っ子の息子が、
「おじちゃん家、おばあちゃんがいたね。」
って・・・・・。
ひょ〜え〜!!これって?!
Posted by ふうたん at 2008年04月20日 10:00
kbbさんへ

返事が遅くなっちゃってスミマセーン。
アレって凄く気持ち良いんじゃないかと思うんですよね。
よっぽどのことがあった時には、一度試してみる価値はあるかも?
かなりのストレス解消になるんじゃないかと思います。
(* ̄m ̄)
夜道の安全のために携帯で喋ってるフリをする人も多いみたいだし
いろんな使い方が出来て、携帯ってとっても便利なツールです!

Posted by MOW at 2008年04月20日 21:43
ふうたんかあちゃんさんへ

うそ!ほんとですかっ?!
鳥肌たっちゃいましたよ。やめてぇー…。
身の回りのものの整理ってところだけでも
かなり想像が膨らんでしまいましたけど、
おばぁちゃんってなに?なにー???
<( ̄口 ̄||)>

否定も肯定もしない派なワタクシですが
ただただ「自分には見えなくて良かった」と
思った一瞬でした。
息子さんの将来が心配…。うぎゃ
Posted by MOW at 2008年04月20日 21:48
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