2005年11月22日

世界の末期と七つの塔。《ブルータワー》

「ブルータワー」石田衣良

NY9.11テロから着想を得たこの作品。

現代のホワイトタワーに住む瀬野周司は、
悪性脳腫瘍末期患者

未来のブルータワー(青の塔)に住むセノ・シューは、
特権階級の三十人委員会(青の塔自治会)メンバー。

未来のこの世界は、黄魔と呼ばれる
改良されたインフルエンザ・ウィルス兵器
に対処できずにいる。
黄魔から身を守るため、塔の中で暮らす他ない。
そして 塔の中での生活している場所が
そのまま自分の階級となる。

┏青の塔上部 = 支配階級
┣青の塔中下 = 貧民
┣地上の民  = 塔に入れない程の貧民(塔内の人々に抵抗)
┗地下の民  =     同上    (無抵抗・独立)

塔の外がウィルスに汚染されていて 生産力もない。
既存の資源を食いつぶしていくだけの 行き詰まり。
最期の時までの生活を いかにして過ごすか、それだけ。
皆最期を迎えるのが 分かり切っている 不毛な世界…。

こんな未来に、瀬野周司の意識が飛ばされて、
セノ・シューの身体を使って行動していきます。
地球の未来を救うために…「どうする、周司っ!!」


こんな物語の「ブルータワー」。
石田さんの文章って読み易いから、
ドンドン読み進んじゃいましたよッ。

それでもワタクシ、ハマリませんでした…
うーん、なぜだろう??

現実のNY9.11を想うと、胸が痛いですが、
でも。この物語からは…
胸に突き刺さるような感覚を覚えることはなかったのです。
たぶん、現実のテロを想いすぎて、期待しすぎたのかも?

好きだからこそ、残念っ!

全然関係ないんですけどー、
主人公の名前“周司”が文中に出てくるたびに
“周囲”と読み間違えてしまって…
「あれっ?!」なんて思って読み返しちゃってましたぁ。
〈脳ミソの 思いこみ能力 に感心〉なエピソードでした。





タグ:SF ♪なし
posted by MOW at 11:23 | Comment(2) | TrackBack(2) | 読書
この記事へのコメント
こんばんは。
コメントありがとうございました。
お返事書いてから、こちらの記事にきましたが、うん、なんだかMOWさんもいまいちだったのねと、安心しました。
初めてのSFを書くことに石田さん自身で興奮しすぎて、人物描写に手を抜いてしまったのでは・・なんて思いました。
石田さん、LASTみたいなのをもっと書いてくださ〜い!
TBしますです。
Posted by tsukiko at 2006年01月28日 00:38
tsukikoさん、こんにちはです!
そうなんです、いまいちだったのですよ。
スーッと上滑りしていっちゃう感じで、困りました。
記憶に残ってるのは、やっぱりココですねぇ…
楽しめなかった作品は 忘れちゃうことが多いんですけど、
この作品はいまいちな記憶がいつまでも残りそうで怖いです。
突飛な設定は苦手なんでしょうか。「エンジェル」もちょっと…
といいつつ次は「1ポンドの悲しみ」を狙っています!!期待。
Posted by MOW at 2006年01月28日 13:57
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